【書評】スタンフォード式 疲れない体 山田知生著
こんにちは、ドロンパ院長です。
派手な表紙と、いかにも売れてそうな本で思わず手にとってしまいました。
スタンフォード式ということで、実はスタンフォード大学のアスリートたちが世界のトップの22%らしいです。ほぼ1/4ということは、いかにスタンフォード式のカラダのケアが優れているのかということがほぼ一章にわたって書いてありました。
20文字でまとめると・・・
IAP呼吸をマスターし、日々を健康的に
疲れないカラダとは??
まず、疲れているというのはどういう状態だろう?
筆者は疲労の定義を次のようにしている。
疲労とは『筋肉と神経の使い過ぎ』
神経というのは交感神経と副交感神経の二つを差し、バランスが大切。筋肉はわかりやすいけど、神経が疲れてるとか、普通の人はわからんのじゃないだろうか。
脳疲労のサインは体の歪み
日々、からだのゆがみとか姿勢に関することを仕事にしている私からしたら、これはビックリした。なぜなら、姿勢が悪いから歪みがでてきて、肩こりとか腰痛を引き起こす、と思っていたのだが、実際は逆だったということ。脳が疲れているから、体がゆがんできて姿勢が悪くなる。結果的に肩こりとか腰痛になる。
疲れた体判定になる4条件
- 脈がいつもとちがう 70-80ぐらいが普通
- 寝る時間や起きる時間が不規則
- 腰が痛い 姿勢が悪くなるから、腰が痛くなる。
- 呼吸する場所の間違い 胸式はダメ、IAP呼吸法をしろ
IAP呼吸法
吸う時も吐く時もお腹をおしだす、お腹周りがかたくなってる状態、横隔膜の可動性が必要。いわゆる腹式呼吸というのがあるが、あれは横隔膜を稼動させる呼吸法。それにプラス腹圧も高める呼吸法がIAP呼吸法。
かんたんに言うと、お腹に力を入れながら腹式呼吸。
呼吸は1日3万回
3万回疲れることをするか、回復させることをするか。
この本とは別だが、最近は口呼吸だったものを鼻呼吸にすることを意識してやっている。これだけでも調子が良くなっている気がする。この「気がする」というのがくせ者で、人間も調子を数値化できたらいいのになーと思ってしまう。脈拍とか心拍とか血圧がその指標だけど、RPGゲームみたいにHPがいくらとか。そうしたらもっと健康を意識するんじゃないだろうか。
寝てないというのは、脳しんとうと同じ状態
こういった健康書籍には必ずでてくるのが睡眠の大切さ。「そんなことはわかってるわい!」とか言われそうだけど、やはり大切。寝てないのがどれぐらいヤバイかってのが実験で明らかになっているそうだ。タイトルの通り、徹夜をした脳は、脳しんとうを起こしている状態に酷似しているらしい。
「俺、寝てへんねん」とかイケてそうに言うやつは、すでに頭がおかしくなってるんじゃないだろうか?
睡眠4原則
- 就寝、起床、睡眠時間は固定する
- 週末に体内時計を狂わせない
- ベッドに入る90分前までに入浴
- 就寝前にIAP呼吸法
トップアスリートを多く輩出している方式だからか知らないが、「運動せよ」っていうのはさほどなかった。とはいうものの、ウォーキングとかサイクリングとか、軽めの運動は必須。
食事のことも書いてあったが、基本は糖質制限。特に砂糖。おやつには果物を食べよ。また、食物はできるだけ原材料でとることが望ましい。とまあ、ありきたりといえばそうなるけど、真理はこれしかない。