【書評】シャーデンフロイデ 中野信子著
こんにちは、ドロンパ院長です。
昔からこの方の著書は、何冊か読んでいました。誰かのブログで感想が書いてあったので、気になって読んだら、内容の素晴らしいこと・・・。
20字でまとめると・・・
シャーデンフロイデは良くも悪くも使う人間次第
シャーデンフロイデとは?
誰かが失敗した時に思わず湧き起こってしまう喜びの感情のこと。ねたみとかしっととか。日本人に多い感情とか言われてるらしい。
原因ホルモンはオキシトシン
血圧を下げる心拍が遅くなる、皮膚粘膜の血流量が増える、筋肉の血流量は減少するコルチゾール濃度を下げる、消化吸収が良くなり、エネルギーの貯蔵を効率的に行う。
本来の動きが変に働いてしまうことによって、さまざまな不都合が起こされる。
愛が憎しみに変わる
自分の今の状況を変えたくない、というのが基本。年をとればとるほど、な気がする。
オキシトシン商法
ホストなんてそうだが、セックスによって繋ぎ止められてるのではなく、オキシトシンを分泌させることによって、他の店行くことを繋げ止めているということ。
特に女性はオキシトシンの分泌が激しいらしい。
サンクション
正義感が引き起こす。
もともと人の脳は誰かを裁きたくなるようにできている。相手の不正を許さない。正しい人ほど残酷な行為に抵抗がない。
戦争の話もたとえにでていたけど、確かに戦争は「相手のことを正してやる!」という公明正大なスローガンに支えられている場合が多いような気がする。
人間の行動は正義感によって動かされているといっても過言ではない。間違った正義感を持っている人には要注意だと思った。