狩野一峰の思考錯誤

言いたいことも言えないこんな世の中だからこそあえて本名で

30年以上前の文章術の本が秀逸すぎたので、6つにまとめてマインドマップメモ付で書評を書いてみました

こんにちは、家のお茶をほうじ茶から番茶に変えたドロンパ院長です。

 

1981年という自分が生まれた年に書かれた本なのに、色んなサイトで物書きの人が絶賛していたので読んでみました。内容は基本的と言えば基本的ですが、つい忘れてしまいがちになっていることのオンパレード。日記とか小説のようなものの書き方はまた違うでしょうが、情報発信をする方なら知っておいて損はない内容かと。

 

 

良い文章を書く心得

  1. 主題について述べるべき事実と意見を十分し精選し
  2. 1を事実と意見を区別しながら順序よく明快完結に記述する

上記2点が大原則。

必要なことは漏れなく書き、必要ないことは一つも書かないこと。何が必要なのかは読み手の予備知識等のレベル感に左右される。

読者は真っ先に何を知りたがっているのか?明快に書くための3つは以下

  • ほかの意味にとられることはないか?と常に自問
  • ズバリ言いきる。ぼかさない。
  • できるだけ普通の用語、日常用語、短い文

不要なことばを一語でも削ろうと努力すれば言いたいことが明確になってくる。

 

準備作業をきっちりと

  1. テーマの立案
  2. 誰に向けて書くのか?
  3. 知ってもらうための文章?記録?
  4. 材料集めはできる限り自分が体験した情報を

わかりにくいものを書く時は、それに似たものを探してそれとどう違うのかをまず書くこと。

 

主題について述べるべき事実と意見を精選する

これが難しい。以下のものは全て意見

推論・判断・意見・確信・仮説・理論。

この中で理論というのが特におもしろかったが、『進化論』のようなものは証明になりそうな事実はあるもののあくまで意見に過ぎないとのこと。

事実を書く時も「その事実を書く必要があるのか?」を考えること。

もちろん意見を発信したい、意見を知りたいという人もたくさんいるのでそれはそれでそういう文章を書けばOK。

 

わかりやすく簡潔な表現を心がける

  • 文は短く
  • 「書きたい!」という情熱はひとまず置いて、冷静に構成を組み立てること
  • 字面の白さ(余白)を意識する、漢字が多すぎると黒い印象に
  • 能動態で書く⇒受動態はぼやける
  • 校正は時間を置いてから⇒目が新鮮さを取り戻す

 はっきり言い切る

上記の意見と事実を分ける作業の後に必要になるが、事実であればぼやかした表現は絶対にしないこと。できるだけ名詞と動詞で書く。修飾語は使わないこと。

「ほぼ」「約」「ぐらい」「たぶん」「らしい」などは避ける。

 

文章の組立は起承転結より序論本論結論の方が良い場合が多い

この考え方には正直びっくりした。起承転結は話し言葉つまりプレゼンテーション等に向いているそうだ。話し上手な人の内容の構成は自然とそうなってるとか。

また、海外で多いような『結論を先に言ってしまってそこから論を展開する』というやり方もネットのようなメディアでは良いかもしれない。

ことにブログであれば結論がなく、序論本論だけで事足りることも多いという。結論は本論に内包すれば良いとのこと。

 

まとめ

日記や趣味や記録的なブログは除いて、ほとんどのブログは人に読んでもらうためのものです。まずはその読んでもらう人を意識して書きましょうという至極基本的なことを学ぶことができました。

文章とは、著者の想いを満たすものではなく読者に向けて書くものだからです。ブログも収益としてやっている方や、記録やアウトプットの場として活用している人など様々です。

今後誰もが発信するような時代になれば文章術は必須科目。もちろんイラストや写真や動画の作成も必須科目と言える時代になるでしょう。

そして文章はできるだけ短く!とあるのに長くなってしまった・・・。まだまだ訓練が必要だと思いました。

しかしこの内容を高校生ぐらいの時に知りたかったなあ・・・本はもう既にあったのに。

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