狩野一峰の思考錯誤

言いたいことも言えないこんな世の中だからこそあえて本名で

【書評】お金の話にきれいごとはいらない 小笹芳央著

こんにちは、ドロンパ院長です。

お金本レビュー、一部で有名な経営者の本だったので読んでみました。

内容は経営者らしく、「自分株式会社をつくれ」など、独特のものでした。

 

20字でまとめると・・・

お金は寂しがり屋だから信頼ある所に集まる

 

これだけ書くと「スピリチュアル」的な話かなーと思ってしまう。パワースポットとかオバケとか。でもお金の話になると、結局こういうのがよくでてくる。 

自分株式会社をつくる

  1. 自分という会社の個性を知り、資産の計画を立てて殖やす
  2. 厳しい時代に対応するため、しなやかでモテる自分になる

自分を客観的に見る?お金を使うシーンでは、とかく感情に振り回されがち。売るほうは行動経済学なんかを駆使して巧妙に仕掛けてくる。

お金を使うときは必ず客観的な視点を持とう。

自分は一体何屋さんなのか?沿革を書いてみる。

履歴書もそんな感じだが、就職用の履歴書には趣味とか得意なことはほとんど書かない。自己分析みたいなもんだが、自分へどんどんタグ付けをしていく。これはホリエモンもなんかの本で言うてた。

お金は4つのサイクルを回す人に集まる

  1. 稼ぐ  給料ではなく、信頼や期待を集めた結果の給料
  2. 遣う 1円でも安いものを求めすぎると、結局は自分の給料ダウンにつながる。今のデフレがまさにこれ。
  3. 貯める 今を犠牲にする。今欲しいものをガマンするとか。タンス預金のような死に金はダメ。
  4. 殖やす 投資し、資産を形成する。

誰かに信用されたいなら、自ら進んで小さな約束をとりつけて、それを守る

これが一番心に響いたフレーズだった。信用社会などと言われているけど、実際の信用の作り方はあまり言及されない。信用されるための借金なんかは素晴らしい。

そこでお金を遣うということは、理由はさまざまであっても、支持や共感を表明することだ、という哲学

レストランを利用する、なにかを買うというシーンは、売り主に支持や共感をするから買うということ。世界に一つしか売っていないものを買うならまだしも、現在はたくさんの類似商品があるので、売り主の思考に共感できるものを買うべし。

何でもカケ

よくいっているレストランで満足できるかどうかもカケ。お金を払うということは、払った分以上の価値が見いだせるかどうかのカケをしている。

 

お金本に共通した考え方はもちろんのこと、著者独自の考えも吸収できたので、良本だと思う。