【書評】学びを結果に変えるアウトプット大全 樺沢紫苑著
こんにちは、ドロンパ院長です。
本屋にズラーっと並んだベストセラーの中でも、なじみのあるイラストで思わず手に取ってみた本です。
インプットは脳内世界が変わる、アウトプットは現実世界が変わる
いきなり冒頭からパワーワードが飛んできた。もう文の通りだと思う。
ホリエモンとかも「とにかく行動しろ!」としつこく言っているけど、まさしくこれのこと。インプットしたものはアウトプットしなきゃ意味がない。
便秘よりも下痢のほうがよっぽどマシ。
現実世界になにか不満があって、本を読んでいるのだから、アウトプットしなければインプットの存在理由がなくなる。
アウトプットの種類
- 話す
- 書く
- 行動する
アウトプットの基本法則
- 2週間に3回使った情報は長期記憶される
- 出力と入力のサイクルは成長の螺旋階段
- インプットとアウトプットの黄金比は3対7
- アウトプットの結果を見直し、次に活かす←PDCAならぬIOC(インプット→アウトプット→チェック)
話すアウトプット
昨日起きた出来事を話す事実だけでなく、そこに自分の感想や意見を入れる。
これだけでも立派なアウトプット。
私はこれが抜けている。家では仕事の話を一切しないので、妻は仕事の中身をよくわかっていない。
食べたものの話とかはする。これも立派なアウトプットとなる。
「今日はラーメンを食べた。ちょっと濃い味だったのできつかった。」これだけならただの感想。アウトプットとして成立させるには、これに自分なりの意見を入れる。
「もっと薄味にしてセットメニューを豊富にしたら流行るのかなあ」など。
長く話すより、ちょくちょく話す
時間より回数のほうが、人間関係の信頼はうまくいく。
ことわざにもなってる。
「遠くの親戚より、近くの他人」
恋愛でもよくあるけど、遠距離恋愛は破綻しやすい。
断ることで一番大事なことは、優先順位をつけておくこと
あらかじめ、物事に優先順位をつけておくと、お誘いなどが断りやすくなる。
例えば、子どもをお風呂に入れるのが最優先→残業は飲み会は断る。
覚えにくいことは、自分で誰かに説明してみること
受験生とかには良いかも。社会人になると、自分が覚えるというよりも、機器に覚えさせる、というほうが多くなるので。資格試験にはいいかもしれない。
説明するのに重要なこと
- 大きな声でハッキリと話す
- 堂々と自信を持って話す
- 最初にポイントを話す
- 話は短くシンプルに
- 例を使う
- 権威を使う
- 数値を使う
どれもプレゼンの基本的項目。ちゅうかこれだけ押さえてれば、プレゼンは成功やろ。
自己紹介は30秒と60秒の二パターンを用意しておく
ここまで具体的に書かれると、非常に参考になった。初めての人と会う=自己紹介が必要になるので、必須。さっそくスクリプトを書かなければいけない。
誰にでも分かるように話すために
- 差別化ポイントを盛り込む
- 数字を盛り込む
- ビジョンを盛り込む
- 非言語的コミュニケーションを意識する
- 自分らしさを追加する
いわゆるメラビアンの法則なども取り入れる。これだけ話そうと思ったら、自分の専門分野でも、スタンドプレイでは絶対に無理。準備が大事。
書くアウトプット
書くだけでRASが活性化
RASとはReticular Activating System:=網様体賦活系の略称。
脳の真ん中の視床下部の上にある脳梁、脳幹にあって、ざっくり言うと、脳の情報選択フィルターらしい。意識したものだけを脳に取り入れるとかそんな感じ。
手書きのときのみ、ブローカ野が活性化する
ブローカ野は発話に関する部位。
驚いたのは、キーボードで入力しようが、音声入力をしようが、ブローカ野ははたらかないらしい。なぜかは知らんが、手書きのときにのみはたらくそうだ。実際に手を動かすからなのかな。
3つの気づきがあれば、本の元はとれる
1500円の本なら、1つの気付きやフレーズで500円と思うこと。3つもあれば本の情報は搾取したようなもん。
落書きは記憶力を高める
著者は大量の本も執筆しているが、メモは紙派。スマホにメモはNGらしい。前述のブローカ野のこともあると思うが、それを見習って早速ノートを買ってきた。
書く前の構成は必須、時間を決めてから書くと速く書ける
ブログでもなんでもそうだが、まずは構成を決めること。また制限時間を設けたほうが、結局早く書ける。
朝はTo-Doリストを書く
必ず紙に書いて机の上にだしておく。達成したら消していく。すると快楽物質ドーパミンがでるので、達成感も味わえる。スマホのTO-DOはダメ。パソコンで入力してもいいが、必ずプリントアウトして、見えるところに置いておくこと。
ひらめきが起こりやすい場所は4B
- bathroom(風呂)
- bus(移動中。電車とか)
- bed(寝る前、寝起き)
- bar(酒を飲みながら)
Twitterの文字制限を利用して要約する
あらゆることを要約しまくる。たとえば書評など。文字制限があるから、アウトプットのすごく良い訓練になる。さらに、見ている人に理解させようとすればするほど、レベルが上がっていく。
行動力アウトプット
とにかく続けること。続けるコツは以下。
- 今日やることだけ考える
- 楽しみながら実行
- 目標を細分化
- 結果を記録
- ご褒美
ラーニングピラミッド
こんな概念は知らなかった。講義を受けても、学習定着率はたったの5%。それを教えることによって95%という驚異的な数値にまでもっていける。セミナー講師なんかは口をそろえて言うが、「セミナーをして一番レベルが上がるのは講師自身」。
1回1時間を週二回の有酸素運動が脳を活性化
脳を活性化させるために運動をする。あまり言われていないことだが、大いに賛成する。有酸素運動はウォーキングでもなんでも良い。私はサイクリングを選ぶ。もしくはエアロバイク。
100-300-1000の法則
著者オリジナルの法則?というか目安というか。
ブログとかメルマガは100記事-300記事-1000記事のそれぞれの段階で、読者数やPV数がレベルアップする。
このブログはまだ180記事ぐらいなので、ドラクエでいうところのレベル7ぐらいか。
タイトル通りの書籍
まさにタイトル通りの書籍だった。いろんなビジネス書の良いとこどりみたいな感はあったが、この中のいくつかを実践するだけでも、現実が変わると思う。売れてる本だと思うし、良書だとも思う。
特に普段ビジネス書を読まない人にとってはいいんじゃなかろうか。