【書評】教科書にないお金の増やし方・守り方 大江英樹著
こんにちは、ドロンパ院長です。
お金の教育??そんなもん受けてね~~。うちは商売人の家系ですが、特にお金に関する思い出はありません。
ということで、やはり避け気味で生きてきたお金のこと。この際に一気に勉強してやろうということで読んでみました。
20字でまとめると・・・
行動経済学を元に無駄遣いを減らす方法
プロスペクト理論
損失回避性。
利益がでている場面では確実性を好むが、損失が生じている場面では賭けにでたがる。株式をやっているので非常によくわかる。世の中のいろんなものがこの理論でできている気がする。
ということは、逆にすればうまくいくのかな??
サンクコストの呪縛
元を取りたい。食べ放題の店で元をとるというのは至難の業。食べすぎるとかえって健康を害して、余計にお金がかかる。
旅行先の食事なんかも一緒で、「せっかくここまできたんだから、ご当地のものを食べたい」とか。まあ楽しみだというならそれはそれでいいんだが、地元のスーパーでも売ってるような刺身のレベルで海鮮丼とかありますやん。でも観光地価格でめっちゃ高くなってますやん。
現状維持バイアス
これはキツイ。かなりの抵抗感がある。人間は現状を維持したがる生き物。はたから見たら「ブラック企業やん」ってとこで働いてる人のほとんどがこのバイアス。わかっちゃいるけど、やめられない~的な。
リファレンスポイント
車とか家買うときのオプションとか。高いものを選びがち。
0円をリファレンスポイントにしなかったらおかしくなってくる。
割引もそう。定価5000円のものが1980円!とかのリファレンスポイントは5000円。
めったに起こらないことに保険をかける意味は無い
頻度は低いけど、起きたら高額なものは保険、逆は貯蓄でまかなうのが基本。
歳をとるごとに増えていくリスクのある病気は、リスクが増えるので、保険向きではない。交通事故なんかは若者でも高齢者でもリスクが変わらないので、保険向き。
確証バイアス
『がんばった自分へのご褒美』←これはお金が貯まらない人の名言。
市場規範と社会規範
保育園の迎えをお金で解決する、精神的な免罪符を手に入れるというのは市場規範。要は「良くないことやけど、お金で解決」って話。
機会費用
大型スーパーで、ガレージ代を無料にするために何かを買うとか。
できるだけ判断の回数を減らす
仕組み化する。自動化する。そうでないと、判断回数が多くなり、ただでさえ正しい判断ができないのに、もっとできなくなってしまう。
「判断能力がなくなったときに」クロージングをされると、相手の思うツボ。携帯屋さんもめちゃくちゃ長い説明を無理やり聞かされて、判断能力がなくなった時に、いろんなオプションを提案される。
スティーブジョブズも言ってたなあ。「今日はどの服を着ていく?」判断をなくすために、黒のTシャツにジーンズの1パターンしかない。
めったに遭遇しないけど高額のものは保険向き、というのは非常に勉強になった。
最近雇用保険の民間バージョンみたいなやつ(働けなくなったときの保障)があるが、あれぞまさしく「保険向きじゃなくて貯蓄でカバー」だと思う。