狩野一峰の思考錯誤

言いたいことも言えないこんな世の中だからこそあえて本名で

【書評】欠乏の行動経済学 センディルムッライナタン著

こんにちは、ドロンパ院長です。

行動経済学という言葉に目がない私、中でも外国人の著者ということで、なんとなく「読んどかなアカン」的感覚になって読んでしまいました。

 

 

20字でまとめると・・・

トンネリングになってるかどうかを常に意識

 

欠乏は人の心を占拠する

どんな欠乏でも経験すると、それに心を奪われる。

空腹な人なら食べ物。金欠なら支払い。孤独なら話し相手。多忙な人にはやらなあかんこと。

 

トンネリング

一つのことに集中するということは、ほかをほったらかすということ。

欠乏はトンネルという集中をもたらすかわりに、ほかをシャットアウトしてしまう。

トンネリングを起こすと、放置しても平気な、7つの習慣で有名な「重要だが緊急でないこと」を先延ばしにしてしまう。

 

子育てで確実に良いと言われていること

親の行動に一貫性を持たせる。

難しいことだが、これが出来ないと子供は不安になる。

この項目自体は本書と直接関係がなかったが、響いたので。 

 

貧しい人は現金だけでなく、処理能力も足りない

現金がないことでのトンネリングになり、ほかが見えないから。

目の前の日銭を稼ぐことは集中ボーナスになるが、それ以外のことが考えられないから、貧困から抜け出せない。

 

最初は時間管理の本かと思ったが、時間管理も含めた「足りない!」というときのメカニズムを解説した本だった。

ページ数も多いのに、文庫本にまでなっているので、人気があるのもわかる本だった。