狩野一峰の思考錯誤

言いたいことも言えないこんな世の中だからこそあえて本名で

二度と見たくない!『帰ってきたドラえもん』

こんにちは、鼻に少しでも触れられるとクシャミ連発のドロンパ院長です。

この記事では引き続きドラえもんの映画版の考察をしていきます。

 

 

今回は『帰ってきたドラえもん』です。

まずはあらすじを。

いつものようにジャイアンにいじめられ、ドラえもんに泣きつくのび太。だがドラえもんは憂鬱そうな感じを見せる。実はドラえもんは未来の世界へ帰らなければならなくなったのだ。のび太は必死に止めるが、別れが辛そうなドラえもんを見て、ドラえもんとの別れを受け入れる事にする。

最後の夜、2人は町を散歩する。その途中でドラえもんが少しその場を離れた間にジャイアンが現れ、相変わらずの言いがかりをつけて、のび太に喧嘩を仕掛けて来る。ドラえもんから心配を払拭させるべく、のび太は無謀を承知で、単身ジャイアンに挑むのだった。

帰ってきたドラえもん - Wikipedia

 

 

ドラヤキで乾杯

何の事情があったのかはわからないが、ドラえもんは突然未来に帰らなくてはいけなくなった。そしてもう二度と戻ってこれないという。

最後の晩餐のシーンでのび太とドラえもんはお互いにドラヤキをもって乾杯をする。この演出が素晴らしすぎる。この時点で泣きかけている。いつもは押入れで寝ているドラえもんも、最終日だけはのび太と一緒の布団で寝ていたりと演出がいちいち泣かす。

最後にドラえもんの形をしたボックスをのび太の勉強机の引き出しに置いていった。一度だけその時に一番必要な道具がでてくる、という道具だという。

 

ジャイアンとスネ夫は悪者のまま

ドラえもんが去って数日経った4月1日。ジャイアンとスネ夫は「ドラえもんを見かけた!」と嘘をつく。のび太が泣くほど喜んで、貯金箱から全財産をだしてドラヤキを買う。しかし結局はジャイアンとスネ夫の嘘。のび太は落胆し、超激怒!仕返しをたくらむのび太はとうとうドラえもんが置いて行ったボックスをあける。

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映画ドラえもん 帰ってきたドラえもん

 

キーアイテムは『うそ800』

読み方は「うそエイトオーオー」。ドラえもん型のボックスに入ってた道具で、言葉にして言ったことと全く逆のことが起こるという秘密道具。

例えば「今日は雨だなあ」と言えば晴れる。といった具合である。

のび太はこの道具を使ってジャイアンとスネ夫に仕返しをしにいく。

「スネ夫!君は犬にかまれない」

「ジャイアン!君はママに怒られない」

という二つの逆が現実となり、スネ夫はかまれまくるしジャイアンはママにひっぱたかれる。

しかしこんな一瞬の快楽の為に道具を使ってもドラえもんは帰ってこない。

その現実を目の当たりにしたのび太はひどく落胆し独り言をつぶやく。

「ドラえもんは帰ってこない、二度と会えない」

 

号泣確定

最後に自分の部屋にトボトボと帰ると、なんとドラえもんがいる!!感動して二人で抱き合うのだが、その時ののび太のセリフが素晴らしすぎる。

うそ800の効果。

「ドラえもんとずっと一緒にいたくない!」

「ドラえもんなんて大嫌い!!」

と泣きながらいう。うそ800発動中なので思っていることと逆のことを言わないといけないのだ。

心にも思っていないことを泣いて喜びながら言うラストシーン。ここは何度見ても号泣してしまう。

 

 

 

まとめ

長編映画が2時間ぐらいなことに対し、1時間ぐらいのいわゆる短編映画である。他にもドラミちゃんが主人公のものだったりいろいろあるが、短編の中で文句なしにNo.1だと思う。ちゅうか短編も良作揃いだ。

心が弱っている時やイライラしている時などに見ると相当な養分を注入できる。超絶オススメ作品である。

ドラえもんを大画面のテレビで観るなら、これがあれば最高です。