【書評】貯金兄弟 竹内謙礼/青木寿幸著
こんにちは、ドロンパ院長です。
どこかのブログで紹介されていて、おもしろそうだったので読んでみました。
お金に関する考え方の本で、小説風になっているので読みやすいですね。
かんたんいいうと、とある兄弟がいて、兄は広告代理店で派手な生活を、弟は公務員で手堅い生活をする中でいろいろありまっせ、というような話です。
読みやすいけど、情景を想像しながら読んでたりすると、一冊読むのにかなり時間がかかってしまいます。
小説読むのが早い人って、どうしてはるんでしょうか??
「お金は使わないと楽しくない」という意見には賛成できない
堅実な弟の意見です。それに対して兄は「老後に使っても楽しくない」とのこと。
この意見に対しては、どっちかいうと私は兄に賛成します。
お金は、というか、若い頃にしかできない遊びとかはあるものです。
たとえば、「定年したら海外旅行しまくるぞ!」という人もいますが、実際にそういう人を見ていてもそんなに楽しそうではありません。
話をきいてみると、旅行の中でも海外旅行というのは、歩きまくらなくてはいけないので、体力がすぐに尽きるそうです。
おいしいものをおいしく食べるにも、「歯」が健康でないと、楽しむことはできません。また、年いってから、おいしいものを食べようとしても、なにか病気をもっているなら、食事内容にも制限がつきます。
だって、高級な和牛とか、年寄りにはしんどいんです。あれは若者が食べるものか、年寄りが一口食べて満足するようなもんです。
旅行も食事も、お金を使う代表選手ですが、確かに老後に遣っても、それほど楽しくないと思います。
自販機の下からお金を拾うために、2時間の自転車通勤
堅実な弟は2時間かけて会社まで自転車通勤。その理由は小銭を拾うため、というなんともとんがった行動ですが、周りから「異常」と言われるぐらいでないとお金はたまらないということです。
ケチくさいとかなんと言われようとも、これぐらいの心意気がないと貯まらないんでしょうね・・・・。
ときは金なり
超有名な言葉ですが、おもしろい具体例が書かれていました。
消防士である弟の考えでは、
消防ボンベの訓練は11分かかる。それに発生する金額は200円。そうやって身の回りの行動に値段をつけていく。
よく自分に時給をつけろとか言いますが、そんな感じでしょうか。
昔、クレジットカードのテレビCMでも、こんなんがありました。
家族との時間、プライスレス。
このプライスレスにどんどん値付けをしていけ、ということでしょう。
確かに、全部のメニューの金額がわかれば、取捨選択もしやすいでしょうね。
普通口座と総合口座を持つ
総合口座の貯蓄預金と定期預金に月1万円ずつ給料が自動的に振り込まれるようにしておく。貯蓄預金は突然の出費のときに使う。家電製品の買い替えや、冠婚葬祭など。
死にもの狂いでやってはじめて「貯金」がたまる。
今日か明日には口座の申し込みをすること。
これはぜひ活用したい、と思いつつ、まだ総合口座は開設できていないので、ダメだ・・・。
最終、お金をため続けた弟は「おもろない人生だった」とつぶやく
大どんでん返し的なラストだった。
おもしろくないかおもしろかったかというのは、結局死ぬときにならないとわからないし、性格もあると思う。
とりあえず、総合口座はつくろ。