年間休日と有給休暇消化率のトリックを見破れ!!
こんにちは、ドロンパ院長です。
今日は久しぶりに労基法ネタです。
みなさん、働いてる会社の有給休暇消化率を知っていますか?
これから就職や転職を考えておられる方も、気になる企業の有給休暇消化率を調べていますか?
また、自社の年間休日が何日か知っていますか?これから就職する方はよく調べる項目の1つだと思いますが、一旦働き始めるとあんまり意識しない数値です。
最近、新入社員が仕事に求めるものとして、初めて給与を抜いて休日というのがトップに躍り出たそうです。時代の流れですね。
給与はそこまで高くなくても良いけど、その代わり休みをとらしてくれ!ってやつですね。給与も休日も多ければ文句なしですが。
■年間休日と有給休暇の罠
さて年間休日ですが、大体一般的に完全週休二日制で祝日も休み、盆正月ゴールデンウィークなど理想的に休めて125日ぐらいです。月一回土曜出社して研修があるとかサービス業であれば、誰かが休んだりすると代打で出勤という場合もあるので、多少前後します。またカレンダーで日曜が祝日になってる時などは振替がないとかもあるので、その年によっても多少の変動があります。
ところで求人広告でこんな表現があります。
- 有給休暇取得率100%達成しました!オンとオフをきっちり使い分けることができますよ!
- 有給休暇取得率は30%、今取得率を上げる為に業務改善中です。
さて、どっちの方が魅力的に見えますか?恐らく前者の方が魅力的に思いますよね?
でもよーく考えてみてくださいね?
例えば年間休日が125日の会社で有給休暇取得率100%、これは素晴らしいと思います。一般的に1年で10日の有給休暇が発生するので、実質の年間休日は135日ということになりますね。しかもそのうち10日は仕事しなくても給与が発生します。休みがちゃんととりたいという若者がホワイトと呼ぶような企業です。
しかし年間休日が105日で有給休暇取得率100%は?実質の年間休日で考えると115日です。上記の会社より年間で20日も多く働くことになりますね。
ここでもう一度さっきの表現です。
- 有給休暇取得率100%達成しました!オンとオフをきっちり使い分けることができますよ!
- 有給休暇取得率は30%、今後率を上げていく取り組みをしていきます!
これだけではどっちが良いとかわかりませんよね?ほとんどの求人広告やハローワークの求人票までもがこんな表現になっています。本来ならば
- 有給休暇取得率100%達成しました!オンとオフをきっちり使い分けることができますよ!年間休日は125日!
- 有給休暇取得率は30%、今後率を上げていく取り組みをしていきます!年間休日は105日です。
このように書かなければダメです。が、そうなっていないことがほとんどなので自分で見分けるしかありません。
■まとめ
一見するとそりゃそうやなというような簡単なトリックなのですが、知識がないことにはなかなか見破ることができません。
求人広告は嘘が多いとか仕事を探してる人は文句を言う場合もありますが、個人的には騙される方も騙される方だと思っています。フリーランスの方にはあまり関係ありませんが、サラリーマンとして生きていくことを考えている方や今現在サラリーマンの方は働く条件のことについて知っていても損をすることは一切ないと思います。