宿題代行サービスが大爆発のヒットを飛ばしてるらしい
こんにちは、ドロンパ院長です。
巷では小中学生の夏休みが終わってもう授業を再開しているそうです。そういえばイオンなどの商業施設に行っても混み具合がマシになっているような気がします。
今日はそんな夏休みにちなんだショッキングな記事について言及していきます。
宿題代行というサービスの存在自体知らなかったのですが、それがもう人気爆発してるとか。この記事の会社は依頼を断ってまでいるそうです。
僕も昔、家庭教師をしていたことがあり(小学生~大学受験まで色んな生徒を見てきました)夏休みのような長期休みになると異常な量の宿題を学校側がだしているのを見て驚愕でした。
各教育の段階において、それぞれ夏休みの宿題の意味合いが違うと思うので自分なりにまとめてみました。
■小学生
6年間を通して、自宅での日々の学習習慣をつけさせることが目的?天気を毎日つけるやつとか、1日1ページやる問題集とか。
自由研究は子供の自発性喚起の為?自分で考えて自分でやりきるという人材を育てる。
読書感想文は本を読んで教養を、ということかな?せっかく読んだんだから、レポートを提出しなさい的な。
■中学生
3年間を通して、自宅での日々の学習習慣をつけさせることが目的?一気に問題集の量が増えてくる。
自由研究・天気等は消滅するが読書感想文は依然として存在。
■高校生
もはや訓練や作業としか言えないようなとんでもない量の宿題が各教科でる。スイスイ全教科解ける人でも、真面目にやれば長期休みでも遊ぶことは許されないでしょう。読書感想文は依然として存在です。
小学生の宿題の自由研究ですが、これ小学生の子供をお持ちの家庭に聞くと80%ぐらいは親がやっています。(自由研究以外でも親がやってる場合は多いみたいです)どうしてもネタがでてこないというのが大半でしょうが、親がやってまで意味あるんでしょうか?更に前述の記事のようにそれを代行する業者にまでアウトソースして意味があるんでしょうか?
おそらく自由研究を自分でやらない生徒にとっては「上手な親へのアウトソースの仕方」が学べる点かと思います。これはけっこう社会においては重要な能力です。自分でできないものを誰かにやってもらうこと、これで人間社会は成り立っています。
しかしこの自由研究代行の9割の依頼元は母親ということですが、1割は本人が直接依頼してるんでしょうか?または父親とか祖父母という意味??
中学生や高校生の宿題はもはや訓練です。全ての範囲を完璧に理解している人でもやりきることは難しい。となると答えを写す、という行動にでるのですがもはやこうなると字の練習にしかならない。
ちなみに私自信の経験のことを少し触れておくと、私が通っていた高校は京都でも有数の進学校。というか全国でも有数。当時は京都大学の合格者数が全国一。東京大学の合格率も全国10位以内には入ってたかと思います。
そんな超進学校に通っていたのですが、実は夏休みの宿題はほぼ無かったのです。読書感想文はありましたが、特にこの問題集をやれ、とかそういうのはありませんでした。特に高3の受験の時期になると何もなかったような気がします。
これはあえて学校側が配慮してくれてて「宿題なんかだしても結局答え写したりになるやろ?そりゃ時間の無駄。それなら自分らでその分勉強しろ」という意味でした。(実際に先生に聞いた)
高校生も時間はみんな共通。その時間を受験勉強しようが、バイトしようが、宿題をしようが自由。放っておくと進学校の生徒は勝手に勉強を始めるし、周りもその雰囲気になってくると、全く勉強してなかった生徒も勉強をし始める。という素晴らしいコメントを当時の先生が言っていたのを覚えています。
そして確かに受験前になると友達同士での教え合いっこのようなものが始まります。結局学校側がこの環境を作れるか?というのが重要になってくると思います。
夏休みの自由研究も、結局自発性がなければ何の意味もありません。また、最近特に思うのは「そんだけ大量の宿題だして、先生は本当に見てるんだろうか?」という疑問です。一人の先生に対して30人以上の生徒の宿題を見ることになるわけですから、それだけで先生の仕事が手一杯になることは容易に想像できます。そういえばうちの職場でも「子供の宿題の丸つけせなあかんねん」という声がちらほらと。
丸つけって先生がするんちゃうの??
教育業界のことはわかりませんが、宿題の量ってカリキュラムで文部省が決めてるんでしょうか?家で●時間、学習に当てれるような宿題を出せ、みたいな。もしそうでなければ慣習??そろそろ宿題という小さい項目の一つをとってもこれだけ矛盾が生じています。何の為?とある程度納得できる説明ができるなら良いとは思いますが・・・。