体中のクビを温めたら、良いことしかない。
こんにちは、ドロンパ院長です。
表題にも書きましたが、身体中の首についての話です。
首、足首、手首の三箇所が体の首です。なぜここを温めると良いのでしょう?
- 末端の冷えの原因になりやすい場所
- 冷えると様々な不快症状が出始める
この二つは特に女性に多いようです。ですが女性も更年期をすぎるとそうでもなくなる人も多いようです。また、年寄りは基本的に末端がすごく冷えています。昔デイサービスで働いていた頃は、真夏なのに分厚い靴下を履いているお年寄りも多かったです。体幹は暑いのに末端は冷えてるという状態です。
さてこれはどうしてこうなってしまうのでしょう?
少し解剖学的な話になりますが、例えば首。
首は頭と体をつないでいます。頭には神経系のボスである脳があります。脳から四肢末端・体幹に向けて大量の神経(電気コードのようなもの)がでています。
また、血管のボスは心臓ですが、心臓からぶっとい血管が脳に向かってでています。血液はエネルギーですから、脳にはたっぷり血液を送らなければいけません。
このように首一つとっても大量の神経・血管が所狭しと通っています。更に気道もあり、更にその周りには筋肉もあり・・・とにかくギッシリ詰まってるわけです。
だからここが冷えると全体的に影響がでてきます。
もちろん悪い影響は全体に悪い影響を、良い影響は全体に良い影響を起こします。冷えると悪いことが起こるのは容易に想像がつきますが、例えば首が凝り固まったりすると本来柔軟性がある筋肉も固まっているということになり、神経や血管もそれに伴い柔軟性もなくなってきます。
加えて手首・足首も非常に大事です。どちらにも言えることですが、手首足首の先は手のひらか足しかありません。
ご自身の手首足首を見てください。周辺部に比べて細くなってますよね?どんなに太っている人でも痩せている人でも細くなっています。細くなっているということは、前述の通り血管や神経の通り道としても狭くなっているということです。
特に足は静脈の返り(血液は綺麗な新鮮な血が動脈、使用後の血が静脈を通って流れます)が悪い人が多く、ふくらはぎや足首がむくんでいる女性がよく見られます。朝はけてた靴が夕方になるとむくんではけなくなってくる、という人もけっこう多いですよね。これも足首を温めることで血管の流れを良くし、体の本来の状態を取り戻すことができます。足湯なんかはすごく理にかなっています。
以上、簡単ではありますが身体中の首を温めると悪いことはないという話でした。今は夏場なので、首の後ろを冷やすと体を冷やすことができますよ。