お客さんを一人つかまえてくるより、従業員を一人つかまえてくることの方が難しい時代
こんにちは、ドロンパ院長です。
熊本ラーメン「こむらさき」本店が7月で閉店するとのこと。理由は設備の不調や従業員の人手不足によるものだという。
このこむらさきというラーメン店、新横浜のラーメン博物館にも出店されているそうでおそらく人気店なんでしょう。本店ということで設備が古くなってきており、それを全部リニューアルするとなれば非常にお金もかかるし厳しいというのは非常に理解できます。
注目したいのはもう一つの理由「人手不足」です。
私もラーメン店でアルバイト経験があるのでわからんでもないのですが、ラーメン店で社員として働く人ってヤンキー上がりの人が多かった気がします。もちろん職業に上下はないという前提の元でこの記事を書いていますが、僕が昔働いていたラーメン店は
- 昔暴走族でブイブイ言わしてた
- 反社会勢力に所属していた経験がある
- アルバイトの若い女子に手出しまくり
- とにかく高級車好き、中でもセルシオとクラウンマジェスタ大好き
- 金のネックレスをするのがかっこいい
- 高級車に乗ってブランド物のセカンドバッグで出社
こういう方が多かった。多店舗展開していたので(京都では知らない人がいないラーメン店です)給与もけっこう高水準ということもあり、こういう人材が多かったのだと思いますが、この6つのような特徴をもった人って今いますか??こういう特徴の人しかラーメン店でやっていけない、ということもないですが多分天然記念物的な存在かと思います。こういう特徴の方ってやっぱり根性のある方が多いですから、ラーメン店という非常に過酷な労働にも耐えうるわけです。
もし自分でラーメン店を開業したいという人がいるなら、修行ということもあって働いてくれる人もいるかもしれませんが、実はそういう方は非常に少ない。ラーメン店を新たにやる人は、他業界の飲食業で経験がある人か、ラーメン大好きで脱サラして開業する人などが今は主流のような気がします。
今は本当に飲食店で働く人が少ないです。
理由の一つは過酷な労働なのにブラック待遇というのが浸透してしまっていることだと思います。やはり夜遅くまでやっている店もありますし、新たに働く人からしたら仕事を教えてくれる先輩達はブラック化している可能性も高いです。それならわざわざ飲食店で働かなくても、他の業界に行きますよね。
もちろんこういうブラックな会社だけでないのも事実です。しかし業界に一度そのイメージがついてしまうと払拭するのは大変難しい。飲食業だけでなく、そういうブラックなイメージがついている業界は他にもありますよね。
そういう業界でも人手不足倒産というのを意識して行動する会社と、そうでない会社では後者のほうが倒産しやすいのは明らかです。
じゃあ、どうすれば良いの?僕は二択しかないと思っています。
- 働いてくれる人が集まるような魅力ある会社にする
- 人に依存しないビジネスモデルに変更する
今はお客さん一人を連れてくるより、従業員一人を連れてくるほうが難しい時代になってしまいました。人を雇う側は日々勉強で感覚を若く保ち、時代についていかなくてはいけません。