京都の整骨院院長ドロンパの思考錯誤

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2020年東京オリンピックの工事中に起きた痛ましい事件

こんにちは、ドロンパ院長です。

今日はおふざけ無し、悲しい許されないニュースについてです。

www.buzzfeed.com

 

東京オリンピックの会場設営工事を請け負っていた会社の現場監督をしていた23歳の新入社員の男性が異常な時間外労働の末、自ら命を絶ったというものだ。

時間外労働時間は200時間を超える月もあったとか。要するに残業時間だけで200時間ということだから常識を逸脱している。

平成28年度版、厚生労働省がだしている時間外労働の過労死ラインというのは80時間だ。国の基準の2.5倍とは異常すぎる。

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責任の所在

労務管理がしっかりとできていなかった会社は言語道断だが、発注側の東京都の責任とも言える。一体中にどれだけの業者が関係していて、どこまで下請けがあるのかもわからない中で言及するのははばかられるが、これは単純に会社の責任だけにはできないだろう。

公共事業を請け負ったことがある人ならわかる人もいるかもしれないが、納期設定と発注金額がめちゃくちゃな場合が往々にしてある。そりゃそうだろう、わからない人が発注してるのだからそもそもそれが無理がありすぎる。

余談だが、「公務員というのは責任をとらなくても良いシステムになってる」と定年退職した公務員が言っていたのを思い出す。

 

以下は著名ブロガーのフミコフミオさんの記事だが、給食のまずさが話題となった事件について言及されている。

delete-all.hatenablog.com

 

この記事でも発注側が給食業者に無理な内容で発注したから、というような事を書いておられる。

 

事故は起こるべくして起こったのか?

ダムや鉄道など公共的な建造物を建てる時は、悲しきかなやはり事故が起こる可能性がある。歴史に残るような建造物は何人もの命を犠牲にしてまで建てられたものだろう。その可能性を最大限下げる為に安全管理を徹底しなさいということである。

 

しかし今回は長時間労働の末だ。

 

会社から命令があってしていたのか、それとも責任感に押しつぶされそうになりながら長時間労働をしていたのかはわからないが、こういう建設業でも安全管理だけでなく労務管理もしっかりとやれ、ということである。事故はいくら安全管理を徹底していても、不測の事態が起こる確率は0%にはならない。しかし今回の件はしっかりと労務管理・フォローをしていれば防げたはずである。

命令系統がどうなっていたのかもわからないが、亡くなった方の上司はいきなり犯罪者扱いになることも珍しくない。部下がどれぐらいの時間働いているかなど、簡単に掌握できるはず。

しかもしっかりコミュニケーションさえとれていれば、ちょっと体調が悪そう等変化には気づくはずだ。

部下とコミュニケーションがとれない人・とる気のない人・若者の感覚を理解しようとしない人・部下からのコミュニケーション待ちの人は決して上役にはなってはいけない人である。仕事ができるできないは関係ない。

ちなみに労務管理に触れておくと日々コンサルティングをする中での肌感覚でいうと、しっかりとできている会社は上場企業では70%、中小企業では5%程度のイメージだ。

 

真の問題点

そして私が一番問題だと思うのは、このニュースがほとんど知られていないということ。明らかに露出が少ない。普段の仕事柄こういうニュースには常にアンテナを張っているので、あまり取りこぼしはない。

少し前には31歳のNHKの記者が携帯電話を握りしめたまま、うっ血性心不全で亡くなったというニュースもあった。

ところが、このオリンピックの事件は私がたまたまJAPAN TIMESという新聞で記事を見つけたことで知った。調べてみると読売や朝日といった主要新聞では記事すら書かれていないという実態。JAPAN TIMESは日本にいる英語圏の人とか、英語を勉強している学生さんが読むような新聞だ。ここまでは情報統制が届いてないのかな。そもそも冒頭の引用もバズフィードだ。日経新聞にはさすがに載っているが、テレビのニュースでも見たことがない。

電通は高橋まつりさんの事件で非常にクローズアップされ、就職したい会社ランキング上位から就職したくない会社ランキング上位になってしまった。あの時ぐらい大々的に報道されても良いとは思うが、やはりオリンピックが関係しているからなのだろうか。

 

自分の行動は誰かに必ず影響している

上司のオッサンがたばこを吸いにいっていて、たまたま電話がつながらなくて電話も行き違いになって・・・というのはよくある話。こんなしょーもないことで、重要な決定が遅れることがけっこうある。

しかしこれが上流工程で行なわれると下流工程ではとんでもない影響になる。

私にも部下がいた時の決断は基本的に即決にしていた。もちろんちゃんと考えてのことだが、決断が遅いと下流工程で異常なほど遅れが生じるからだ。いくら優秀な人を揃えてもありえない短納期であればアウトプットはたかが知れている。

自分の行動は誰かに影響するという考え方はまた別の機会に書くが、管理職の方たちはそれぐらい細かい配慮をもって仕事をしてほしいと常々思う。

今回の事件は本当に痛ましい。長時間の時間外労働が常態化している会社では難しいかもしれないが、友人や知人でこういう方がもしおられたら、少し気にしてあげるとか救いの手を差し伸べてあげてほしい。

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